Okakiの歩み
株式会社ナチュラルスタイルでは10周年記念行事として、全社員が一丸となって米作りを行いました。除草剤を使用しない栽培で、手作業での雑草取りが非常に負担が大きいことを実感し、農業の現場が抱える人手不足や労働条件の厳しさを改めて認識しました。またこの取り組みを通じて、農薬使用による環境への影響やエネルギー問題など、農業が直面する社会課題にも真摯に向き合う必要性を再確認しました。
その後、私たちは中村哲也さんが開発した「アイガモロボ®(NEWGREEN)」に出会い感銘を受けます。ここから、ロボットによる合鴨農法での抑草の研究を開始しました。
NISSAN GT-R の魂が込められたアイガモロボット、福井版はIchigoJamで動く!?製作開始!❐まず私たちはアイガモロボ®を元に「Okakiβ型」を開発しました。スクリューで推進し田んぼを濁らせ、お日さまの力で稼働します。取り回しの良さを重視してボディには軽量な発泡スチロールを採用し極力小型に設計しました。水上での動きはプログラミングできるようになっており、プログラミングと農業の総合的な学習に活用されました。
Okakiβ型»私たちはさらに研究を重ね、ついに現在の草取りお手伝いロボット犬「Okaki」を完成させることができました。除草用に開発された「田ブラシ」を回転させながら水田上を航行し、芽生えたばかりの数mmほどの雑草を取りながら水を濁して抑草します。独自のシステム「OkakiEngine」を搭載し、GPS情報を元に田んぼ形状を自ら把握して隅々までくまなく自動航行します。 また専用アプリも開発し、航行軌跡の確認や航行範囲・ルートの指定などをスマホで行うこともできるようにしました。
Okakiは無農薬米栽培の最大の課題である除草作業の負担を軽減し、多くの人が取り組みやすくします。
Okakiの使い方»現在、Okaki研究の成果をもとに、製品版となる「安価版アイガモロボ」を準備中です。